メイドさんの探し方と各メリット・デメリット@ミャンマー(随時更新)

今回は、ミャンマーにて駐在もしくは事業を始めた方が、ビジネスに集中し生活を楽しんでいくために、家事全般をおまかせするメイドさんを探す方法と、方法別の良いところと懸念点についてお伝えできればと思います。メイドさんとの良い出会いをサポートできればと!

※HerBESTでの経験や、実際に個人のメイドさんを雇っている方に随時リサーチをし、本記事を更新していますので、広く当てはまらない内容も一部ある可能性もありますが、ご理解頂き、参考にして頂ければと思います。

ミャンマー生活で、ロスタイムを作らないためのハウスキーピング

駐在や起業される方が来て多くの時間を過ごすのは、仕事の時間。ビジネスをドライブさせるために、訪緬されていることだと思います。

より自分の使いたい時間を多く過ごすためにも、多くの人に活用されているのが、ハウスキーピング(家事代行)。メイドさんの雇用です。

今回は、メイドさんを探す方法から、方法別の懸念点についてお伝えしていきます。

ただその前に、生活環境を整えるにあたって、ミャンマー人メイドさんの多くに共通している点をご紹介します。

ミャンマー人メイドさんと一緒に生活環境を整えるにあたって知っておくべき事

日本人にとっては、当たり前に持っている「衛生観念」の基礎。普段意識していないかもしれませんが、衛生観念とは「生」を「衛(まもる)」に対しての意識です。転じて健康を促進させることとも言われています。

ミャンマー人メイドさんの多くは、この衛生観念の基礎をほとんど持っていません。メイドさんを雇う場合は、衛生(ハイジーン)についてトレーニングされているかどうかを見極める必要があります。

例えば、室内の蜘蛛の巣やホコリは汚れ/ゴミではないと言う方や、掃除場所毎にタオルの使い分けることをしません。というより、菌や汚れについての知識が少なく、トイレ、床、キッチンなどのタオルの使い分けはできません。これは東南アジアのメイドさんで良く言われています。

菌の違いや、菌による健康被害について相関関係がわかっている方は極稀。多くの東南アジアの方が菌やカビに対して耐性があるために、体調の実感がないことが所以にあるのかもしれません。そのため、お掃除に使う溶剤は窓ガラス用の青い中性洗剤がオールラウンドで使われているのが実態です。

このようにミャンマーでは、生活環境、衛生観念の前提が違うことを理解して頂ければと思います。

それでは、メイドさんの探し方を見ていきましょう!
*住み込みのメイドさんは減ってきているので、今回は通いメイドさんに絞ります。

大きく2つのメイドさん

ミャンマーで家事代行を探すには、大きく2つの方法があります。1つ目は、個人で契約をするフリーランスのメイドさんと、ハウスキーピングをサービスとして提供する会社の2択です。

↓↓1.フリーランスのメイドさんを探す↓↓
↓↓2.ハウスキーピングを提供する会社を探す↓↓

フリーランスのメイドさんとの接点

フリーランスのメイドさんを探す方法は、基本的には紹介がメイン。5通り程ありまして、

(1)駐在仲間でシェアしているメイドさん、前任のメイドさん

駐在仲間が雇っているメイドさんを紹介・シェアしてもらう、もしくは駐在していた人が雇っていたメイドさんをそのまま引き継ぎます。ある程度の信頼感がついてきます。

(2)ミャンマー人の友人や同僚の紹介

同僚のミャンマー人の周りでメイドさんをやっている人がいるか探してもらいます。親戚や地元の村で職を探している方が派遣されてきます。(1)同様、バックグランドが見えて、信頼感があります。

(3)不動産からの紹介

部屋を決めた後、不動産からメイドさんを紹介してもらいます。不動産の他のお客様のお家で実際にハウスキーピングをしているなど、実績を知ることが可能です。

(4)Facebookグループ

「Yangon conection」等のFacebookグループで求人内容を告知することで、ブローカーもしくはメイドさん本人から連絡がきます。全くバックグランド知識がないため、面談等で見極めていく必要があります。

(5)メイドセンター

メイドセンターという休職中のメイドさんが集まる施設があると言われています。
現地調査して記事を更新します。情報をお持ちの方は是非教えて頂ければ嬉しいです!

フリーランスのメイドさんの良いところと懸念点

まずはフリーランスのメイドさんの良いところと懸念点を見ていきましょう。

フリーランスのメイドさんの良いところ

良い所その1.コストが安い

まず何と言っても、コストが安いです。幅はありますが、価格感の例です。
清掃、買い物・洗濯・料理・ナニー等の家事全般で行くと、
・ミャンマー語のみ :1.5~1.8ラック($200前後)/平日(10-20時)
・英語+ミャンマー語:3ラック($300前後)/平日(10-20時)
洗濯や清掃だけではなく、光熱費の支払いや、修理業者の手配などもやってくれます。

会社内の前任者のメイドさんとの契約ですと、雇用主が変わるごとに値上げをしていくケースが多いです。雇用条件を揃える際に、給与と具体的な業務を確認して依頼をします。

良い所その2.ミャンマー語の言語学習

単語やタスクベースでの英語や日本語を話せる方もいますが、ミャンマー語のみ人材が多いです。先程お伝えした通り、生活環境や衛生観念について大きな違いがありますので、タスクベースの指示だけでは、期待している成果が得られなかったり(部屋がきれいにならない)、メイドさんとの良い人間関係の構築も難しい一面があります。

掃除しておいて!と丸投げはできないため、
・完成形のきれいな状態の共有
・清掃用具の使い方と管理方法
・タオルの使い分け

などを理由と一緒に説明していくことが必要です。名詞や動詞自体を説明していく行為は、言語学習にとても有効です。言語を通してコミュニケーションしていくことで、言語力を強化することが可能です。

良い所その3.異文化体験

言語だけではなく、清掃や洗濯、料理など、生活環境を一部共有することで、異文化で暮らす方々の価値観など多くのことが見えていきます。

自分という人間の考えや行動が当たり前ではないことを理解できるとても良い体験になります。大事にしていること、当たり前の違いを認識できるのは、異国の地でビジネスをやる方にとっても、とても重要なことかと思います。

全く異なる環境で育ったメイドさんたち。地方から来ている子であれば、冷蔵庫、洗濯機、掃除機は使ったことがありません。家にエアコンがあるなんて驚きです。お互いの「きれい」の認識を合わせながら、掃除方法、掃除の順番、洗濯機の使い方等を教えていきます。最初のうちは分からなくても一生懸命に業務をやってくれます。

フリーランスのメイドさんの懸念点

フリーのメイドさんを悪く言いたいのではなく、日本人とは異なるために、注意しなくてはいけないポイントをご紹介します。もちろん例外もありますので、ご理解ください。

懸念点その1.盗難等によるトラブル

日本人が当たり前に思っていることが出来ないためにトラブルになることが多いです。まずは貴重品の盗難です。現金はもちろん、時計やジュエリー等の転売できるものの管理は気をつける必要があります。意外と気づきにくいのが、日常品の持ち帰りです。トイレットペーパーや洗剤等を少しずつ持ち帰るため、日常品の減りがなんとなく早いなーということも起きています。

懸念点その2.ビジネス意識の欠如

社会で仕事をしたことがない方という前提でコミュニケーションをする必要があります。クオリティ、時間、コミュニケーション対応に不満を持つ方が多くいるようです。

何が汚れなのか、ゴミなのか、お掃除の完成形の共通認識が両者で揃っていないために、不満が出てしまうことも。また時間の柔軟性は高く、遅刻や欠席も多いことは想定したほうが吉です。会社でいう「報連相」的な部分で言えば、今日はどこを掃除したのか、蛇口が壊れた等のトラブルがあっても報告がない方も中にはいます。

懸念点その3.コミュニケーションコスト

最後にコミュニケーション。英語と日本語も出来る方もいますが、ミャンマー語がメインと考えましょう。各場所の清掃方法や家のルール説明(例えば洗濯物の畳み方など)をミャンマー語でするのは中々なコストです。

また、清掃クオリティが気になった日でも安いしまぁいいかと、「チェズティマレ(ミャンマー語でありがとう)」、「ヤバデ(ミャンマー語でOK)」と雇用主が説明を面倒くさがってしまうと、メイドさんたちは「OKなんだ」と思ってしまいます。メイドさんが向上心を持っている・いないに関わらず、一度OKにしてしまうと、直して欲しいタイミングからのコミュニケーションが厄介になっていきます。

またフリーのメイドさんの場合、ビジネスライクな仕事の仕方に慣れていません。不在時を任せるにあたって、信頼関係の構築も少しずつする必要があるため、感情的なケアをしながらコミュニケーションを取っていく必要があります。ドライになっていくと、トラブルも増えていくことが多いようです。

この辺はメリットでもお伝えしましたが、上記の懸念点は反面、異文化体験だと思います。これを楽しめる、教育できる時間と言語能力が有る方は良い点にもなりますし、特段ストレスになることはありません。

ハウスキーピングを提供する会社との接点

ハウスキーピングを提供する会社を探す方法としては、
(1)駐在仲間でシェアしているメイドさん、前任のメイドさん
(2)不動産からの紹介
(3)WEBで検索する

(1)駐在仲間からの紹介

長く駐在している方は信頼できる会社を知っています。聞いてみましょう。

(2)不動産からの紹介

不動産はハウスキーピングの会社ネットワークを持っています。クオリティや価格によってオプションを提示してくれます。できるだけ、契約時につけることで、家賃にインクルードすることも可能です。

(3)WEB/Facebookで探す

「ハウスキーピング ヤンゴン」、「家事代行 ミャンマー」等で検索すると幾つか会社が出てきます。サービス内容を読みつつ、トライアルを用意している会社もありますので、使ってみると良いと思います。

ハウスキーピングを提供する会社の良いところと懸念点

続いて、ハウスキーピングを提供する会社の良いところと懸念点をご紹介します。
会社によってはピン切りのため、一概には言えませんが、ざっくりイメージできればと。

ハウスキーピングを提供する会社の良いところ

1.コミュニケーションが楽

多くが日本語や英語人材を抱えています。日本人がいる会社であれば日本語で、英語が良ければ英語と、コミュニケーションが楽です。また生活環境による理解も深いために、個人よりもビジネスライクにリクエストもしやすいです。

2.衛生や掃除に関するトレーニングと用具で安定クオリティ

多くの会社では、衛生や清掃などの業務に関するトレーニングが行われています。また、アルコールやタオル、掃除機等の用具などが揃っているために、見た目のきれいだけじゃないクオリティが提供されます。安定したクオリティ提供が前提のトレーニングをし、複数クライアントに訪問し、多くの件数をこなすことでクオリティを上げている会社が多いです。

3.安心感がある

社会性が高く、安心感があります。ミャンマーなので「感」というところですが、ミャンマーは世間も狭く悪評もすぐに広がってしまいます。個人よりは安心して不在時の部屋を任すことができます。

ハウスキーピングを提供する会社の懸念点

1.コストが比較的高い

週一程度の掃除だけであればそれほど変わりませんが、毎日、買い物、料理やナニー等のサービスを付けていくと、コストがかさんでいきます。

2.受けたいサービスを融通が効かないケースも

掃除だけのシンプルサービスにしたくても、洗濯も含まれた価格になってしまうなど、個人ほど自由度が高くありません。

3.会社と言ってもサービスするのは個人

会社と言っても、業務を行うのは個人です。会社側がどれだけトレーニングにしているかによって、クオリティは安定するのか、変動するのかが変わります。

まとめ

ミャンマーにおいて、ハウスキーピングを雇うことはローカルの方はもちろん、海外から来ている人にとってもメジャーとは言え、まだまだクオリティや安心感は少ないのが現状です。

ただミャンマーでの生活は海外から仕事をしに来ている人にとっては、サポートが必要な
ことは多いです。

今回ご紹介した接点を通じて良い出会いがあれば嬉しいです。
引き続き、調査して更新して追記してまいります!