HerBESTはシンボルに蓮の花を掲げています。
蓮の花はミャンマーでとても大事にされているお花です。
聞けば蓮はこんな意味があるお花だと言います。
「泥の中から咲く蓮の花は、泥の中にありながら清く美しく咲く」
私たちがなぜ、この花を会社のシンボルとして掲げたのか、
今回はそんなお話をしようと思います。
HerBESTはミャンマーの女性と働く会社
私たちの仕事は、日々お客様のお家を整えに行く仕事です。
例えば、アイロンやお洗濯、お掃除にお料理、お買い物などをメイドさんたちとしています。
この「メイドさん」と呼ばれる仕事、ミャンマーでは社会的な地位がとても低い仕事と考えられています。
地位が低いと考えられてしまうのには、仕事のクオリティも要因のひとつ。
きちんとお掃除ができない。時間を守らない。すぐに逃げてしまう。ものを盗んでしまう。仕事中にサボっている。そんなトラブルの話を私もミャンマーでよく耳にしています。だから彼女たちの仕事に対する信頼はありません。
またメイドさんになる人の多くが、十分な教育機会を得られていません。家庭が貧しくて小学校までしか行けなかった、13才から働いていた、という過去を持っていて、英語はもちろんのこと、ミャンマー語の文字も読めなかったりするのです。
こんなメイドさんというお仕事は、ある家庭では使用人のように扱われていて、月に$50前後の給料で24時間365日住み込みで働くのが当たり前。もちろんトレーニングがなければ、買いたいものも買えないし、子供がいても十分な教育を受けさせてあげることもできません。いつも汚い格好をしていて人々からちょっと嫌煙されてしまう、ミャンマーではメイドさんってこういうお仕事なのです。
We provides the access to the “Cool-Maids”
HerBESTはあえて、メイドさんという仕事を選んでいます。メイドさんがしている仕事は決して派手な仕事ではありません。でも誰かの幸せな暮らしを一緒に作ることのできる価値のある仕事です。
だから、そこにニーズがあると思ったからという言葉以上に、「メイドさん」にもたれているイメージをクールな仕事と変えていきたいと思っています。多くのミャンマーの方、多くの海外の方は気づいてないかもしれないけど、こんなにハードが悪く、湿度が高い環境で、清潔で整えられた住居をつくるなんて、とってもクールでクリエイティブな仕事でしょ。
そしてお客様にももっと喜んでいただけるように、トレーニングを通して彼女たち自身にもスキルをちゃんとつけて生き生きと働いて欲しいと思っています。そんなシンボルとして蓮の花を選びました。
「泥の中から咲く蓮の花は、泥の中にありながら清く美しく咲く」に込めた想い
ミャンマーという国は5年ほど前に軍事政権から民主政権になり、すごいスピードで日々変化を遂げています。去年まではなかった大型のショッピングモールやホテルが次々とオープンし、当たり前のように着られていた伝統衣装のロンジーも気がつけば数が減ってきました。そんな変化の中にあるミャンマー。人々の生活も価値観もどんどん変わっていきます。
あえて客観的に言うと、そこで教育レベルが低く、価値提供をしてこなかった女性たちは、激動の中で取り残された存在となります。
そんな中で、自分の生まれた環境が厳しいものであったとしても、しっかりその中に図太く根を張り、養分をちゃんと吸収して、一輪の蓮となって、強く美しく咲いて欲しい。
そんな願いを込めて、私たちは蓮の花をシンボルに掲げています。